「私は、これほど自分の子どもをかわいがる人々を見たことがない。子どもを抱いたり、背負ったり、歩く時には手をとり、子どもの遊戯をじっと見ていたり、参加したり、いつも新しい玩具をくれてやり、遠足や祭に連れて行き、子どもがいないとつまらなそうである。他人の子どもに対しても、適度に愛情を持つて世話をしてやる。父も母も自分の子どもに誇りを持っている。」
「見ていて非常に面白いのは、毎朝6時ごろ、12人か14人かの男たちが低い塀の下に集まって腰を下ろしているが、みな自分の腕の中に2歳にもならぬ子どもを抱いて、かわいがったり、一緒に遊んだり、自分の子どもの体格と知恵をみせびらかしていることである。その様子から判断すると、この朝の集会では、子どものことが主要な話題となっているらしいのである。」
<イザベラ・バード>
「人々はみな幸福そうで満足そう」
<ペリー>
「日本人は、いろいろな欠点をもっているとはいえ、幸福で気さくな、不満のない国民であるように思われる」
<英国初代駐日総領事 オールコック>
「彼らは皆よく肥え、身なりも良く、幸福そうである。一見したところ、富者も貧者もいない。これがおそらく本当の幸福の姿なのだろう」
<米国総領事タウンゼント・ハリス>
「もっとも印象的なのは、男も女も子どもも、みんな幸せで満足そうに見えるということだった。」
「個人が共同体のために犠牲になる日本で、各人が幸福で満足してるように見えることは、驚くべき事実である。」
「どうみても彼らは健康で幸福な民族であり、外国人など居なくてもよいのかもしれない。」
<プロイセン内務大臣オイレンブルク>
「この民族は笑い上戸で、心の底まで陽気である」
<フランスの冒険家ボーヴォワール>
「日本人ほど愉快になり易い人種はあるまい。」
「良いにせよ悪いにせよ、どんな冗談でも笑いこける。笑い始めたとなると、理由もなく笑い続けるのである」
<スイス駐日領事リンダウ>
機械化やデジタル化、AI等のテクノロジーが進んだ現代社会において、本来、すべての人が豊かで幸福な社会を築くことは、それほど難しいことではないはずです。
上述した江戸時代後期の社会体制と比較すると、現代社会は多くの課題が蓄積し複雑に絡み合った難しい時代に突入していると感じています。
だからこそ私は、現代社会を基準により良い社会を目指すのではなく、江戸時代後期の日本人の表情に注目し「すべての人が豊かで幸福な社会を築くことは可能である。」このようなイメージを多くの人と共有していくことが大切と考えました。
現代社会に存在する、機械化やデジタル化、AI等のテクノロジーと、人や企業等の地域資源を融合し、新しい社会体制を創造していくことは、それほど難しいことではないはずです。
現代社会には多くの課題が存在し、それぞれの課題に向き合い、情熱を持って課題解決に取り組む人達の努力を見てきました。それぞれの立場から、それぞれの課題に取り組み、時には対立する人達。
私は、新しいビジョンを提案することで、現代社会に存在する、複雑に絡み合った多くの課題を、一気に吹き飛ばしたいと考えています。
発想はグローバルに持ちつつ、実践はローカルに、私は地域での活動から具体的なビジョンを提案していきたいと考えています。